建築学専攻 教員紹介

デザイン科学域長/教授満田 衛資MITSUDA EISUKE
建築構造

研究キーワード「構造デザイン」「構造最適化」「機械学習・AI」「空間構造」「連結制振」「構造史」「VR/AR」

建築構造デザイン:優れた構造デザインとさらなる安全性向上のための設計技術開発人々に感動を与える美しい建物・構造物の多くは、様々な知恵や工夫を重ねた、ある合理性をもって造られていることが殆どです。特に構造躯体の在り方やその構築方法について合理的で美しいデザインを行うことを「構造デザイン」と呼んでいます。「構造デザイン」を目的としながらも、経験や勘に頼らずコンピュータを用いて数理的に構造合理性を得る手法として「構造最適化」があり、その研究を行っています。その中で、従来の「構造最適化」だけでは導くことの難しい、経験や勘が導く優れたデザインについて「機械学習・AI」を併用させることで優れた水準の構造デザインに近づけようと取り組んでいます。一方、地震国日本における建物の安全性は、地震時の応答制御技術によって相応に高めることが可能です。応答制御手法の一つに「連結制振」があり、その研究成果を実際の建物の設計に応用し、耐震改修の分野での優れた構造デザインとして高い評価を得ています(1。この応答制御に関する研究成果を「空間構造」の分野に応用し、大スパン構造の構造安全性の研究へと発展させていく予定です。優れた構造デザインを導くためには、今の私たちのスタンダードがどのような変遷を経て築かれてきたのかを知ることもまたとても重要で、温故知新の精神で「構造史」の研究にも取り組んでいます。
また、災害の発生を前提として受け入れ、減災を重視する現代においては、日常的な防災意識の向上、が有効な手段として挙げられるが、そのための新しい手法として「VR/AR」技術の活用可能性についても研究しています。


1)連結制振を用いた「関西大学第4学舎1号館学舎棟」の設計で日本免震構造協会業績賞を受賞


京都工芸繊維大学 研究者総覧
https://www.hyokadb.jim.kit.ac.jp/profile/ja....