建築学専攻 教員紹介

教授武井 誠TAKEI MAKOTO
建築設計

研究キーワード「建築設計」「境界空間」「中間領域」「閾」「ピロティ」「都市計画」

建築の新しい境界空間建築を計画することは文化をつくることである。人間が本能的に身を守るために洞窟を住処にしてから、人間が創造する構築物が日々の暮らしを豊かにし、人々が集まり住まい、都市が形成される。そうやって建築を通して人間が歴史をつくっていくことが文化なのだ。また、地球という自然の中に建築を計画することは、地表との物理的な関係性を構築すること、いいかえれば重力を相手にすることである。例えば、ル・コルビュジエが唱えたピロティが、自然物と人工物の間の新しい境界をつくり出す建築形式であったように、現代において、私と公、内部と外部、土木と建築といった、異なる2つの領域を横断し、建築の利用者だけでなく、人々が気軽に立ち寄ることのできる、多様な活動を育む新しい境界空間のあり方を探求していきたい。