研究キーワード「環境デザイン」「設備設計」「解析・シミュレーション」「パラメトリックデザイン」「IoT・AI」
建築の環境制御技術、特に空調や換気などのアクティブデザインでは、均質で閉じた空間の制御を前提として発展してきました。人にもよりますが、これは外とつながりたい、自然とつながりたいという根源的な欲求と相反します。一方で日本の風土で発展したパッシブデザイン手法は通風を重視した開放的なものですが、ヒートアイランド化し、温暖化が進む現代の社会ではこのパッシブ手法だけでは限界があります。そこで最低限のアクティブ手法とパッシブ手法を組み合わせた開放的で快適な環境を省エネルギーを両立させながらつくれないかを考えています。
研究手法としては様々なデジタル技術に注目しています。IoT技術によってかつてはわかりづらかった建物や居住者の振る舞いが可視化されるようになりました。また詳細なプログラミングをしなくとも環境解析やパラメトリックデザイン、AIの活用などが容易にできる時代となっています。これら最新のデジタル技術を活用しながら、新しい社会にふさわしい環境・設備デザインを作り出していきたいと思います。
京都工芸繊維大学 研究者総覧
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