建築学専攻 教員紹介

特任教授花田 佳明HANADA YOSHIAKI
近代建築史・近代建築保存再生学

研究キーワード「近代建築」「保存再生」「建築設計理論」「松村正恒」「日土小学校」

私は設計事務所で実務に携わったあと教職に転じ、神戸芸術工科大学等での教育・研究勤活動を経て、2022年4月から本学の特任教授となりました。
主に、近代建築の保存再生に関する研究と実践に取り組んでいます。これまでには、愛媛県の八幡浜市役所の職員であった建築家・松村正恒についての研究と、彼が設計した八幡浜市立日土(ひづち)小学校(1958年竣工)の保存再生活動に長く携わりました。改修工事は2009年に完了し、現在も小学校として使い続けられています。2012年には戦後建築として4番目となる国の重要文化財に指定されました。それ以外にも、戦後の標準的な木造校舎が大規模に残る丹波篠山市立篠山小学校の保存再生や、町なかの普通の建物のリノベーションにも関わりました。
建築の保存再生という行為は、歴史的価値の有無や時代の違い、さらには改修か新築かの違いをも超えて、建築を時間軸の上で連続的にとらえる新たな枠組みを提供してくれるのではないかとの期待から、建築設計理論上の位置づけについても考えています。

(左)保存再生が終わった日土小学校(撮影:北村徹),(右)改修工事中の日土小学校の様子


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