建築学専攻 教員紹介

副専攻長(後期)/教授朽木 順綱YOSHITSUNA KUTSUKI
建築論

研究キーワード「制作論」「作家論」「空間論」「作品分析」「デジタル3Dモデル」

建築思想と建築設計を架橋するための理論と空間の構築建築設計を下支え,あるいは触発するような理論的研究である,建築論を専門としています。とりわけ西洋近代における建築思想の展開と可能性について,様々な建築家の言説と作品の分析を行ってきました。具体的には,近代以降の合理主義や機能主義に対して批判的な視点をもち,以後の地域主義への導きとなった建築家らの思想を「カウンター・モダニズム」という独自の視点のもとで再評価し,その現代的意義について考察しています。
一方,こうした理論的研究に加え,近年ではデジタル技術を応用した歴史的建造物や街区などの3D復元やVR検証などにも取り組んでおり,これまで分析してきた建築家の思想的側面が,どのように建築空間へと反映されているのかを実証的データとして可視化し,設計情報としての構造化を試みています。

点群データを用いた建築作品の断面分析