デザイン学専攻 教員紹介

准教授井戸 美里IDO MISATO
日本美術・文化史

研究キーワード「日本美術史」「表象文化論」「図像学」「屏風絵」「やまと絵」「日本画」

日本美術に関する空間的研究―大画面やまと絵を中心に私はこれまで日本の美術、特に中世の絵画を中心に研究してきました。美術作品の作者や時代の様式について研究する美術史学は西洋で始められ、日本の美術作品においてもその理論を援用して研究がなされています。一方で、屏風、障子、掛け幅、絵巻物など東アジアに共通する、西欧の壁掛けの絵画(タブロー)とは異なる形態を持つこれらの絵画作品は、「美術」という明治期以降に移入された概念で捉えるには限界があるようにも思われます。こうした大画面の絵画は、それらが用いられた空間と密接に結びつきながら鑑賞されてきたため、作品の受容された場に光を当て、作品の制作背景を明らかにすることが本研究の目的です。社寺や御所、城郭に描かれた襖や屏風などの建築空間とともにある障屏画が主な研究対象です。


京都工芸繊維大学 研究者総覧
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