赤松加寿江准教授著『近世フィレンツェの都市と祝祭』が出版されました

2020年 08月 27日
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赤松加寿江准教授著『近世フィレンツェの都市と祝祭』が出版されました。


書籍情報
書名:近世フィレンツェの都市と祝祭
著者:赤松加寿江
体裁:単行本/293ページ
出版社: 東京大学出版会 (2020/8/12)


赤松准教授によるコメント
15,16世紀フィレンツェの都市や建築を、「祝祭」を切り口に読み解いた本です。

祇園祭やカーニバルなど、祝祭は古今東西さまざまな都市に存在しますが、
近世フィレンツェの祝祭は、空間と社会に格別大きなインパクトをもっていました。
本書は、祝祭というフィルタを通して、
ルネサンス期フィレンツェの空間の特質を浮かび上がらせ、
祝祭が都市に与える「力」と「可能性」を見出そうとするものです。
メディチ家のフィレンツェというよく知られた時代について
「祝祭」から再読するというこの研究を、このような形でまとめることができたのも、
多くの方々のご指導、お力添えのおかげです。
感謝の気持ちとともに、今後も研究と教育に精進していきたいと思っております。

ペストの後にルネサンスがおこり、祇園祭が疫神を鎮めるために生まれたように、
祝祭と疫禍は、光と影のように表裏一体です。
コロナと共生する今だからこそ、
祝祭というテーマで人間の集いや営みを問うことは意味があるはずだと信じています。

赤松加寿江


外部リンク
近世フィレンツェの都市と祝祭 - 東京大学出版会ウェブサイト
http://www.utp.or.jp/book/b512836.html