小野芳朗教授(理事・副学長)が「日本水環境学会 学会賞(2019年度)」を受賞しました

2020年 10月 14日
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小野芳朗教授(理事・副学長)が「日本水環境学会 学会賞(2019年度)」を受賞しました。

日本水環境学会 学会賞とは
日本水環境学会の発展に貢献あるいは水環境に係わる分野において特に優れた功績を認められた個人に贈呈される賞です。

受賞業績 
長年にわたり、日本水環境学会の発展に貢献し、2003年から総務・財務理事として財政規律路線の確立、2007年から戦略企画理事として学会改革の先鞭をつけ、2011年以降、編集担当理事、副会長として編集業務の大幅な改革と編集費削減をなした。2017年会長に就いて「ブランドになる。」を掲げ、意識改革を主導し、 そのことは現在の活動方針に大きく反映されている。

研究分野は多岐に亘り、多くの研究業績があるが、とくに水環境中の化学物質の遺伝毒性測定法は飲料水水質基準を満たすための上水試験方法など公定法に採用されるなど実装に貢献した。さらに利水、治水等が都市機能や都市景観の形成に果たす役割を精緻に論考する一連の研究は、本会が対象としている「水」の重要性を土木・建築・都市史の側面から浮き彫りにしている。

小野芳朗教授(理事・副学長)のコメント
今回、公益社団法人日本水環境学会の学会賞を受賞し、光栄であるとともに、このように紹介していただき感謝いたします。

この学会は、水俣や瀬戸内海汚染など公害問題がきっかけで約50年前に設立されました。私は学生の時に、京都大学の衛生工学科水質工学研究室を選んだことで、長年「水」の質にかかわってきました。最初は、琵琶湖研究者であり、本学会に入会したのですが、一方で助手になった1982年、「水と人」の関係性を研究したいと、国立民族学博物館で梅棹忠夫さんに薫陶を受けて、その後、京大人文研の吉田光邦さんの共同研究に参画し、工学と人文学の二足の草鞋を履いてきました。縁あって、本学の建築学に来て、都市史的に水研究を展開することになったのですが、その間、水環境学会の運営にはかかわり続け、1990年の国際水質会議(京都)では運営委員、2017年国際水会議(東京)には会議主催団体代表として参加する傍ら、学会運営は会員減少の一途の中で、規律路線とブランド路線を制御していくことを続けてきました。

学会賞はこうしたことへのいわば卒業証書だと思っております。ありがとうございました。

授与組織
公益社団法人日本水環境学会

受賞名
学会賞(2019年度)



日本水環境学会表彰について
https://www.jswe.or.jp/pdf/2020_hyousyo40soka...