「ひろしま建築学生チャレンジコンペ2019」で最優秀賞を受賞した由利光さんと生田海斗さんの作品が竣工しました

2021年 03月 29日
PHOTO: 「ひろしま建築学生チャレンジコンペ2019」で最優秀賞を受賞した由利光さんと生田海斗さんの作品が竣工しました



「ひろしま建築学生チャレンジコンペ2019」において、由利光さん(木下研究室OB)と生田海斗さん(角田研究室所属)が最優秀賞を受賞した「木陰葺きの東屋」が竣工しました。
この建築物は、広島の名勝「縮景園」内の事務所棟東トイレとして2021年3月20日より一般利用が可能です。

「ひろしま建築学生チャレンジコンペ」とは
"「ひろしま建築学生チャレンジコンペ」は,全国の建築学生を対象に,「魅力ある建築物の創造に向けた人材育成」の一環として行う公共建築物の設計コンペティションです。最優秀作品は実際の公共施設として事業化することはもちろん,提案者が設計・監理に関わり実践現場を経験していただきます。みなさんの挑戦をお待ちしております。"出展:『ひろしま建築学生チャレンジコンペ2019|広島県』
【最優秀賞】由利光さん・生田海斗さんのコメント
この度、「ひろしま建築学生チャレンジコンペ2019」にて実施の機会を頂いたトイレが竣工を迎え、大変嬉しく感じています。
 
私達は、一定水準の閉鎖性を求められるパブリックトイレであっても、庭園の自然の豊かさを感じられる空間を目指しました。歴史ある庭園に対し、新しさをもたらすのではなく、昔からその場所に広がる木陰を素直に映しこむ半透明の屋根に包みこまれることによって、訪れる人々がその場所の豊かさを眺める東屋のような建築を提案しました。審査時に評価頂いた決して諦めずに実現を目指していく姿勢を保ちながら、その後もモックアップ等の制作を繰り返しブラッシュアップを続けました。
 
これまでは設計課題やアイデアコンペといったアンビルドの設計が中心であったため、実際の現場でやり取りをし建築を考えていく機会は初めてでしたが、予算や工期等様々な実現性を織り合わせる中で、徐々に建築が純化されていくプロセスが特に印象に残り、建築を考える姿勢が大きく変わる経験となりました。私達以上にプロの設計者や施工者、監理や職人の皆様にはご負担をおかけしましたが、完成したトイレはコンペ時のコンセプトがより鮮明となった建築となり、言葉では言い表せないような心地良さと達成感を味わうことができました。
 
約1年8ヶ月もの間、ご監修いただきました角田教授はじめ本学の先生方、実施設計や構造設計、施工や工事監理を担って頂いたご関係者の皆様、研究室でサポートして頂いた全ての学生にこの場をおかりして、深く感謝申し上げます。
 
このトイレが縮景園を訪れる皆様に深く愛され、末永く利用されることを願っています。





ひろしま建築学生チャレンジコンペ2019【工事進捗状況】
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/miryoku...
ひろしまたてものがたり|広島県営繕課
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/tatemon...
縮景園
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