小島紘太郎助教が「2021年日本建築学会奨励賞」を受賞しました。
「日本建築学会奨励賞」とは
"日本建築学会奨励賞(1989 年設置)
会員により近年中に発表された独創性・萌芽性・将来性のある建築に関する優れた論文等の業績を表彰する。受賞者には、賞状・賞牌・賞金を贈る。(15件)賞贈呈式は大会会場。"出展:『各賞受賞者・受賞業績一覧|日本建築学会』
受賞業績
「断層近傍地震動を受ける粘性減衰を有する完全弾塑性1自由度系の極限応答」
日本建築学会構造系論文集,第82巻,第735号,pp.643-652,2017年5月掲載
小島紘太郎助教のコメント
この度は、日本建築学会奨励賞を受賞しましたこと、誠に光栄に存じます。
今回受賞させていただきました論文「断層近傍地震動を受ける粘性減衰を有する完全弾塑性1自由度系の極限応答」は、過去の地震で大きな被害をもたらした断層近傍地震動(大振幅パルス性地震動)をダブルインパルスという簡単な地震動モデルに置き換える方法を提案し、粘性減衰(例えば、制振オイルダンパー)と完全弾塑性復元力特性(建物特性や鋼材ダンパー)の両方を考慮した建築物を対象として、断層近傍地震動に対する最悪応答の簡易評価が可能な理論式の導出方法を提案しています。現在でも予測が難しい地震動に対して、最悪応答を簡易的に評価する本論文の手法は、幅広い特性を持つ地震動に対して効果的な制振構造の設計に応用可能であると考えています。
本論文の成果を発展させ、建物の地震被害の低減に貢献できるよう、これからも研究に精励していきたいと存じます。最後になりましたが、本研究の遂行にあたりご指導いただきました竹脇出先生(京都大学大学院教授)、本研究に共に取り組んでいただきました五月女義人さん(投稿時、京都大学学部生)をはじめ、ご指導いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
授与組織
一般社団法人日本建築学会
受賞名
2021年日本建築学会奨励賞
京都工芸繊維大学大学院 デザイン科学域 建築学専攻へのお問合せは、下記の本学ウェブサイトからお願いします。
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