「第12回大東建託賃貸住宅コンペ 賃貸住宅コンペまちへ出る」で本学学生が受賞いたしました。

2025年 05月 22日

「第12回大東建託賃貸住宅コンペ 賃貸住宅コンペまちへ出る 」において、本学学生が受賞いたしました。

受賞業績
最優秀賞 金子豪太 北野湧也 岩田祥英 大町有香子 「伊根の道と余白,その歩み」
優秀賞 新谷朋也 﨑田真一朗 鈴木啓悟 土橋侑生 長谷川理史 岡航世 「街区を賃貸が手入れする」
入選 西田亮太朗 榊原真歩 鈴木達 本吉亮太(studio DANN/団)「た種めく団地」

金子豪太さん、北野湧也さん、岩田祥英さん、大町有香子さんのコメント
この度は、このような評価をいただき、誠に光栄に存じます。

私たちは、本提案にあたり、伊根町伊根浦における集落構造の分析を踏まえ、伊根特有の分散所有された建築群に着目しました。短期・中期・⻑期という多様な賃貸を想定することで、“唐突な移住”ではなく、“段階的な町への参加”を可能にするグラデーショナルな移住システムの構築を試みました。

また、本提案は、受賞後に伊根での展示や発表を行い、実際に伊根に暮らす方々との対話の機会にも恵まれました。今後も、引き続き伊根の人々との対話を重ねながら、提案にとどまらず実践へと取り組んでいきたいと考えています。この取り組みが、伊根の集落に新たな歩みを刻む一助となれば幸いです。

新谷朋也さん、﨑田真一朗さん、鈴木啓悟さん、土橋侑生さん、長谷川理史さん、岡航世さんのコメント
 昨年度まで長く続いてきた長坂研究室の昨年度M2が5人、昨年度M1が1人の6人チームで挑戦しました。京都で学び、京都が舞台のコンペで受賞できたことを嬉しく思うと同時に、取り組む中でこれまで見えていなかった問題点も沢山発見することに繋がり、今後考え直していける強度がある提案を考えられたことが大きかったと思います。

 また建築学生コンペが都市に対してどのように働きかけられるのかという新たな問いもそこにはあります。敷地(具体的でなくとも特定の都道府県あるいはエリア)が指定される建築のコンペでは、ある特定の短期間に意欲的な学生がその場所のことだけを考えるという豊かな時間を生むことに大きな意味があります。その意味で「まちへ出る」という題で始まる大東建託のコンペは開催そのものに社会的な意義がありそうです。

 コンペで受賞するためのハウツーが出回る世代が、一つのコンペを自分たちの中でどう意味付けて取り組むのか、少し俯瞰した態度が問われるようになると、建築はまた一歩前に進むような気がします。今回アドバイスを頂きました魚谷先生、メンター建築家としてサポートしてくださった進藤さん(BE-FUN Design)、そして長らく研究室でご指導頂いた長坂先生、ありがとうございました。




第12回大東建託賃貸住宅コンペ 賃貸住宅コンペまちへ出る
https://kentaku.shinkenchiku.net/results/