企業戦略やブランド戦略とデザインの関わりに関して、学外の企業・組織から提供される具体的テーマに沿って行う演習授業である。デザイン各領域の学生がチームを組織し、創造的解決の提案を目指す。
現代の製品は、ユーザの目の前にある物理的存在だけでは完結しておらず、外界変化や生活におけるユーザの行為を様々なセンサーを通して認識し、それらに対し、視覚・聴覚・触覚などのマルチモーダル情報を的確に表出しながら、ユーザとの相互的対話(インタラクション)を通して使用されます。
そういった製品の設計においては、人のニーズ、認知過程を理解した上で、インタラクションそのものの価値を新たに発見する姿勢と手法が必要であり、そのためには、情報技術とデザイン発想の融合が開発の早い段階から行われることが重要です。本講義では、情報技術分野の学生と、デザイン分野の学生がチームを編成し、ニーズ探索やアイデア展開手法、現代のスケッチ手法としてのフィジカルコンピューティング、プロトタイピング手法としてのデジタルファブリケーションなどを学びながら、設定テーマに対する現実的かつ革新的ソリューションを創造することを目的とします。
本講義は,社会における人と人との関係性を支援する,あるいは新たに発展させるインタラクションをデザインする手法を実践的に学ぶものである.具体的には,「地域活性化」「若者,大学」「高齢化社会」「情報爆発」等の身近な社会的テーマについて,社会に潜在する需要や可能性(availability)を実感するためにフィールドスタディ等による調査を実施し,それをもとに具体的な問題領域を決定する.そして,社会的なインタラクションに関連する新しい情報工学技術を学びつつ,デザインプロセスの節目ごとに外部有識者を交えたアドバイスや評価を受けながら,継続可能性(sustainability)を持った問題解決に向けたインタラクション手法/システムの創発を目指す.
価値創造学演習Ⅰおよび価値創造学演習Ⅱでは、美術、建築、デザインなどさまざまなジャンルの作品、作者についての、その「価値」を多様なアプローチにより、あらためて「創造」することを目指す。そのためには、作品をめぐるディスカッションや作品についてのプレゼンテーションが重要な位置を占める。とくに、美術工芸資料館を活用しての「展示」についても、プレゼンテーションの手段として積極的に活用してゆく。
受講生は、みずから興味をもつ作品・作者について、歴史的背景、芸術的背景、文化的背景などを研究することはもちろん、その成果をどのように客観化し、他者へ伝えることができるかも考える。
本演習は、海外の大学との連携により、他国・他領域学生とのチームを編成し、グローバル企業からの実際的なテーマに対し、革新的なデザイン提案を行うものである。「グローバル」、「多様性」、「イノベーション」を3本の軸に据え、スタンフォード大学およびIDEOデザインによって確立された、「デザイン思考」のプロセスに則り進められる。プロジェクトの節目での連携大学・テーマ提供企業への訪問、ワークショップ、報告会への参加が必要となる。なお海外の大学と連携して進めるため、秋学期に本演習Ⅰを、春学期に本演習Ⅱを実施する。
京都工芸繊維大学大学院 デザイン科学域 デザイン学専攻へのお問合せは、下記の本学ウェブサイトからお願いします。
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